中学校で働く

中学校について、業界の動向と職種をご紹介。
中学校へ就職をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

中学校とは?

  • 中学校とは、小学校を修了後に、さらに普通教育を3年間受けることのできる義務教育です。中学校には国による国立、都道府県及び市区町村などによる公立、各団体により私立があります。

    中学校数は、平成24年12月現在全国10,699校あり、内訳は国立の中学校が73校、公立の中学校が9,860校、私立の中学校が766校です。ただ、近年公立中学が減少している中、私立の中学校は年々増えています。その影響の1つとして、2002年度より導入された「新学習指導要領」により、公立校の授業時間・学習内容が削減され、学力が低下したことが大きいとされています。その中で、私立校は各校ごとに独自の教育方法を試行錯誤し、高い教育実績をあげているため、私立校への進学希望者が増え、結果として学校数も増える要因の1つとなっているのです。

中学校業界について

  • 中学校の在籍者数は、平成24年12月時点で約355.2万人在籍していますが、平成元年に比べ約206万人もの在籍者数が減少しています。特に公立校は約211万人減少し、私立は約30%増の5.5万人増えています。

    また、中学校教育3年間と高等学校教育3年間を一貫して実施する「中等教育学校」というシステムも平成11年より導入されています。平成24年12月時点で、全国49校設置されており、約2.9万人が在籍しております。

    このように、少子化の影響で中学生数は減少しておりますが、独自の教育システムを確立している私立校は年々校数も生徒数も増加しています。今後ますます私立校の需要が高まっていくことが予想されます。

中学校の職種について

義務教育下の小学校と中学校の大きな違いは、各教科毎に教える教員(教諭)が違うことです。そのため、中学校の教員になるには、各専門教科の「中学校教諭普通免許状」が必要となります。

また、教員以外にも、学校の総務や財務、人事等を行う「事務職員」という職種があります。公立校の場合は地方公務員として採用されますが、私立校の場合は民間の会社員と同じ扱いとなります。公立の場合は、地方公務員採用試験に合格する必要がありますが、私立の場合は通常の企業と同じ公募等の採用が行われます。

※下記は一例です。学校により職種名や仕事内容は異なりますので、詳しくは求人情報をご覧ください。

職員

  • 学校内の事務手続きや管理業務に携わる、学校運営には欠かせない仕事。
    仕事内容は多岐にわたります。

    <総務>
    ・総務・・・・庶務や財務、学籍取扱いなど、校内における諸規定の整備・策定
    ・庶務・・・・証明書の作成・発行、教材費や施設管理の状況、様々な調査依頼への対応
    ・学務・・・・在籍生徒の管理、転出や転入など生徒の学籍に関する管理
    <人事>
    ・人事・・・・人事異動や表彰、災害時における事務手続き
    ・給与・・・・給与支給に関する管理
    ・服務・・・・職員の休業や勤怠の管理
    <財務>
    ・財務・・・・学年費や学級費、給食費などの取扱いに関する事務指導
    ・財産管理・・・・備品や消耗品の管理、修繕計画の策定

    など

教員(教諭)

  • 教諭
    担当教科の授業に加え、進路・生活指導や部活動にも携わる
    (※要 中学校教諭普通免許状)
    養護教諭
    保健室等で生徒への応急処置を行ったり、保健・健康教育などの保健
    指導の講義を行う(※要 養護教諭普通免許状)
    栄養教諭
    生徒の栄養状態の管理及び、栄養教育の実施を行う
    (※要 栄養教諭普通免許状)

    など